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脂質異常症外来

健診でLDLコレステロール・中性脂肪を指摘され、将来の脳梗塞や認知症が心配な方へ。数値だけでなく血管リスクを確認し、薬物療法も選択肢に含めて予防を考える脂質異常症外来です。

最終更新 2026.04.27

This Article's Reviewer 院長 大﨑雅央 吉祥寺おおさき内科・脳神経内科 院長 大﨑 雅央 東京大学医学部卒神経内科専門医総合内科専門医 プロフィール

60秒でわかる脂質異常症外来

  • 健診でLDLコレステロール・中性脂肪・non-HDLを指摘され、将来の脳梗塞・心筋梗塞・認知症が心配な方が主な対象です。1回の採血だけで判断せず、既往歴、家族歴、血圧、血糖、腎機能などを合わせて、薬物療法を検討した方がよいリスクかを確認します。12
  • 脳梗塞・TIA・心筋梗塞の既往がある方では、脂質の目標が厳しくなることがあります。再発予防の視点で、LDLコレステロールをどこまで下げるかを考えます。34
  • 家族性高コレステロール血症を疑う所見も確認します。若い頃からLDLが高い、家族に若年の心筋梗塞が多い、黄色腫がある場合は注意が必要です。1
  • 吉祥寺駅徒歩1分、紹介状不要・完全予約制です。三鷹駅から3〜4分、西荻窪から約3分、荻窪から5〜6分のため、中央線沿線から通院しやすい立地です。

コレステロールの数値は、単独ではなく、既往歴、家族歴、血圧、血糖、腎機能と一緒に見ることで意味が変わります。生活習慣の見直しで経過を見てよい方もいますが、脳梗塞・心筋梗塞・認知症リスクが高い方では、薬物療法も含めて予防を考えた方がよいかを確認します。

院長・神経内科専門医 大﨑 雅央
FIRST CHECK

健診でコレステロールや中性脂肪を指摘されたら

結論LDL、中性脂肪、non-HDLの異常は、数値だけでなく将来の血管リスクと一緒に確認します。1回の採血だけで薬を決めるわけではありませんが、脳梗塞・心筋梗塞の既往、糖尿病、慢性腎臓病、強い家族歴がある方では、薬物療法を含めて早めに方針を決めることが重要です。1

脂質異常症は、単に「コレステロールが高い」という話ではなく、将来の脳梗塞・心筋梗塞、血管性認知症につながる血管リスクとして考える病気です。

「薬はできれば飲みたくない」という気持ちは自然なものです。当院は薬をすぐ始めるための外来ではありませんが、薬を使わないことを前提にする外来でもありません。食事や運動だけでは十分に下がりにくい方、すでに血管リスクが高い方では、薬物療法も選択肢に含めて予防を考えることがあります。健診結果を持参いただき、これまでの数値、家族歴、喫煙、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病などを合わせて確認します。

  • 健診でLDLコレステロールが高いと言われた
  • 中性脂肪が高いと言われた
  • HDLコレステロールが低いと言われた
  • 将来の脳梗塞・心筋梗塞・認知症が心配
  • 脳梗塞・TIA・心筋梗塞の既往がある
  • 家族に若い頃の心筋梗塞や高コレステロールの方がいる
  • 薬が必要か迷っており、薬物療法も含めて相談したい

まとめ結果票を持って確認すると、生活改善で経過を見てよい段階か、薬物療法を早めに検討した方がよい段階かを判断しやすくなります。

WHERE TO VISIT

脂質異常症は何科を受診するか

結論健診で指摘された段階なら、まずは内科・総合内科が相談の入口になります。脳梗塞やTIAの既往がある方では、再発予防の視点を含めて見る意味があります。

脂質異常症は、血圧や血糖、腎機能、喫煙、家族歴と一緒に見ていくことが多い病気です。生活習慣病の一部として、内科で相談しやすい入口です。

当院では総合内科専門医・神経内科専門医が、生活習慣病と脳卒中予防の両方の視点から確認します。

NUMBERS

LDLコレステロールや中性脂肪のどの数値で相談を考えるか

結論数値だけでなく、脳梗塞・心筋梗塞の既往や糖尿病などで受診の優先度が変わります。同じLDLコレステロール値でも、背景リスクが高い方では治療の選択肢を早めに確認します。12

項目相談を考える目安ポイント
LDLコレステロール高値が続く、または既往歴がある動脈硬化リスクと合わせて見ます
中性脂肪高値が続く、かなり高い飲酒、体重、食後採血、膵炎リスクも確認します
non-HDLコレステロールLDL以外の悪玉成分も含めて高い中性脂肪が高い方で参考になります
ApoB・Lp(a)家族歴が強い、リスクが高い必要に応じて追加の判断材料にします
FAMILIAL RISK

家族性高コレステロール血症を疑うサイン

結論若い頃からLDLが高い、家族に若年の心筋梗塞が多い場合は、体質性の脂質異常症を考えます。家族歴やこれまでの採血結果を確認することが大切です。1

  • 若い頃からLDLコレステロールが高い
  • 家族に若い頃の心筋梗塞や狭心症がある
  • アキレス腱肥厚や黄色腫を指摘された
  • 生活習慣だけでは説明しにくい高値が続く
  • 親子・兄弟で高コレステロールが続いている

まとめ家族性高コレステロール血症が疑われる場合は、本人だけでなく家族の将来リスクも含めて考えます。

FLOW

当院での脂質異常症診療の進め方

結論健診結果、既往歴、家族歴、生活背景を確認し、薬物療法を検討した方がよいリスクかを判断します。生活改善で経過を見てよい状態か、薬物療法も選択肢に含めて予防を考えた方がよい状態かを確認します。薬を使う・使わないを先に決めるのではなく、検査値と背景リスクをもとに判断します。

1. 数値の確認

LDL、HDL、中性脂肪、non-HDL、血糖、腎機能、肝機能などを確認します。

2. リスクの確認

脳梗塞・TIA・心筋梗塞の既往、糖尿病、高血圧、慢性腎臓病、喫煙、家族歴を確認します。

3. 方針の相談

生活の見直しや再検査で経過を見てよいか、薬物療法を検討した方がよいリスクかを医学的に判断します。

CRITERIA

診断基準と確認するポイント

結論脂質の数値は、空腹時か食後か、基礎疾患や薬の影響も含めて確認します。LDLだけでなく、non-HDL、ApoB、Lp(a)を参考にすることがあります。25

項目見方補足
LDLコレステロール動脈硬化リスクと強く関係します既往歴がある方では目標が厳しくなります
中性脂肪飲酒、体重、糖尿病、食後採血の影響を受けますかなり高い場合は膵炎予防も考えます
HDLコレステロール低い場合はリスクの一部として見ます喫煙や運動不足とも関係します
non-HDL・ApoB悪玉粒子の総量を反映しやすい指標です中性脂肪が高い方で参考になります
RISK

脂質異常症の主なリスク

結論脂質異常症は、脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化の病気と関係します。LDLを下げる治療は、心血管イベントを減らすことが示されています。3

  • 脳梗塞・TIA
  • 心筋梗塞・狭心症
  • 頸動脈や全身の動脈硬化
  • 糖尿病や高血圧が重なることによるリスク上昇
  • 中性脂肪がかなり高い場合の膵炎リスク

まとめ脂質の治療は、数値を下げるためだけでなく、将来の血管の病気を減らすために行います。

TREATMENT

治療:生活習慣で経過を見るか、薬を併用するか

結論生活習慣の見直しは大切ですが、血管リスクが高い方では薬物療法を併用してリスクを下げることが重要です。脳梗塞・TIA・心筋梗塞の既往、糖尿病、慢性腎臓病、強い家族歴がある方では、薬物療法も選択肢に含めて早めに予防を考えます。467

治療主な内容確認すること
生活習慣食事、運動、体重、飲酒、禁煙食事・運動・体重管理は、薬の有無にかかわらず治療効果を高める土台として確認します
スタチンLDLを下げる基本薬筋肉症状、肝機能などを確認します
エゼチミブコレステロール吸収を抑える薬スタチンだけで足りない場合など
中性脂肪への治療生活・飲酒・薬を組み合わせます膵炎リスクや糖尿病も確認します
LIFESTYLE

食事と生活で見直したいポイント

結論魚、豆製品、野菜、海藻、きのこを増やし、飽和脂肪や飲酒量を見直します。中性脂肪が高い方では、甘い飲み物、菓子、飲酒の影響を確認します。8

  • 揚げ物や脂身の多い肉を減らす
  • 魚料理を週2回以上に増やす
  • 納豆・豆腐など豆製品を取り入れる
  • 野菜・海藻・きのこを毎食に近づける
  • 甘い飲み物や菓子、飲酒量を見直す
  • 体重と腹囲の変化を確認する

まとめ食事や運動は血管リスクを下げる土台です。ただし、リスクが高い方では生活改善に加えて、薬物療法を併用することで将来の脳梗塞・心筋梗塞リスクを下げることを考えます。

FAQ

脂質異常症外来のよくある質問

脂質異常症は何科に相談すればよいですか?

健診でコレステロールや中性脂肪を指摘された段階なら、まずは内科・総合内科で相談しやすいです。脳梗塞・TIAの既往がある方では、再発予防の視点を含めて見ていきます。

健診でLDLが高いと言われたら、すぐ受診した方がよいですか?

1回の採血だけで判断するわけではありませんが、既往歴、家族歴、糖尿病、慢性腎臓病などがある方では、薬物療法を早めに検討した方がよい場合があります。結果票を持参し、生活改善で経過を見てよいか、薬物療法も選択肢に含めて予防を考える状態かを確認しましょう。

中性脂肪が高いときは何を優先して見直しますか?

飲酒、体重、甘い飲み物や菓子、食後採血の影響をまず確認します。かなり高いときは膵炎予防も視野に入れて考えます。9

家族性高コレステロール血症はどう見分けますか?

若い頃から高LDLが続く、家族に若年の心筋梗塞が多い、LDLがかなり高い、アキレス腱肥厚や黄色腫があるなどが手がかりです。1

薬はいつから必要になりますか?

薬物療法が必要かは、LDLや中性脂肪の数値だけでなく、脳梗塞・心筋梗塞の既往、糖尿病、慢性腎臓病、家族歴などを合わせて判断します。血管リスクが高い方では、生活改善に加えて薬物療法を併用し、将来の脳梗塞・心筋梗塞リスクを下げることも大切です。4

脂質異常症があると脳梗塞リスクは高くなりますか?

はい。とくにLDL高値は動脈硬化に関わり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクと関係します。既往がある方では、LDL目標をより厳しくする考え方があります。34

スタチンの副作用が心配です。

スタチンは筋肉症状や肝機能などに注意しながら使います。副作用が心配な場合は、必要性とリスクを一緒に確認し、種類・量・飲み方の調整を含めて安全に続けられる方法を考えます。3

三鷹・杉並方面からも通院しやすいですか?

吉祥寺駅徒歩1分です。三鷹駅から吉祥寺までは3〜4分、西荻窪から約3分、荻窪から5〜6分のため、中央線・総武線沿線から通院しやすい立地です。

REFERENCES

参考文献

参考文献を表示
  1. 1

    [1] Japan Atherosclerosis Society (JAS) 2022. Guidelines for Prevention of Atherosclerotic Cardiovascular Diseases. J Atheroscler Thromb. 2024. J-STAGE

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    [10] Sabatine MS, et al. FOURIER(evolocumab). NEJM. 2017. PubMed: 28304224

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    [4] Virani SS, et al. ACC ECDP on Persistent Hypertriglyceridemia. JACC. 2021. PubMed: 34332805

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    [3] Livingston G, et al. Dementia prevention: 2024 report of the Lancet Standing Commission. Lancet. 2024;404(10452):572-628. PubMed: 39096926

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