DOCK GUIDE

東京で脳ドックを選ぶ7つのポイント

東京で脳ドックを選ぶなら、価格や知名度より「目的に必要な検査」と「結果後のフォロー」が大切です。7つの確認ポイントとチェックリストで、後悔しにくい選び方を整理します。

最終更新 2026年5月9日

This Article's Reviewer 院長 大﨑雅央 吉祥寺おおさき内科・脳神経内科 院長 大﨑 雅央 東京大学医学部卒神経内科専門医総合内科専門医 プロフィール

60秒でわかる東京の脳ドック選び

  • 東京の脳ドックは、価格より「受けたあと」に差が出ます。頭部MRIだけの簡易な検査から、MRA・採血・認知機能・心電図・専門医面談まで含むものまで幅があります。安い・高いだけでは、自分の目的に合うかは判断できません。
  • 後悔しやすいのは、異常が見つかった後に次の一歩が分からないことです。未破裂脳動脈瘤や動脈硬化を見るMRA、代謝リスクを確認する採血、認知機能、隠れた心房細動を探す長時間心電図、専門医面談まであるかを確認しましょう。
  • 将来リスクまで見たい方は、「画像だけ」ではなく全体像で選ぶことが大切です。このあと紹介する7項目がそろっている施設ほど、受けたあとに「自分は何を見直せばよいか」まで整理しやすくなります。まずは認知症・脳卒中ドックの内容を確認してみてください。
WHY DIFFERENT

なぜ施設ごとに差が生まれるのか

結論脳ドックは自由診療のため、検査内容・料金・結果説明の方法が施設ごとに異なります。自分に必要な検査かを判断する目を持つことが重要です。

健康保険診療では国が検査内容と価格を定めているため、どの医療機関で受けても基本は同じ検査が受けられます。一方、脳ドックは保険適用外の自由診療のため、検査項目、MRIの性能、医師の専門性、結果説明の方法は施設ごとに大きく異なります。

例えば、ある施設では頭部MRI+MRAのみで完結する一方、別の施設では認知機能検査、採血、ホルター心電図まで含めて全体像を確認します。価格帯も1〜3万円台から20万円台まで幅広く、内容と価格が必ずしも比例しないこともあります。

詳しく読む(価格だけで比較しにくい理由)

安い脳ドックが悪いわけではありません。画像で大きな異常がないことだけ確認したい方には、シンプルなMRI+MRAで十分な場合があります。

一方、脳卒中・認知症の将来リスクまで確認したい方では、採血、認知機能検査、心電図、専門医面談、異常時の保険診療導線まで含めて比較する必要があります。

まとめ価格だけでなく、何を確認したいか、結果後にどこまで相談できるかで選びます。

POINT 1

POINT 1 脳だけでなく血管まで確認できるか(MRA)

結論脳実質だけでなく、脳血管(MRA)と頸動脈MRAまで確認できる施設を選びましょう。未破裂脳動脈瘤や動脈狭窄、頸動脈の動脈硬化を確認するうえで重要です。1

MRA(Magnetic Resonance Angiography)は、造影剤を使わずに血管の形状を描出できる検査です。脳ドックでは特に、未破裂脳動脈瘤や動脈の狭窄・蛇行を見つける目的で重要です。脳実質のMRIだけでは血管異常を捉えにくいため、両方を確認することが望まれます。

詳しく読む(頸動脈MRAまで見る理由)

頸動脈MRAは、脳に血液を送る経路の上流をチェックする検査です。頸動脈の動脈硬化や狭窄は、脳卒中(脳梗塞)の主要な原因の一つであり、見逃されがちな部位でもあります。1

当院では、3テスラMRIで頭部MRI・MRAと頸動脈MRAを全コースで標準実施し、脳実質と血管全体を一度に確認します。

まとめ頭部MRIだけでなく、頭部MRAと頸動脈MRAまで含まれているかを確認しましょう。

POINT 2

POINT 2 画像の質:3テスラか1.5テスラか

結論MRIの磁場強度は、3テスラ(3T)の方が細かい所見を見つけやすい傾向があります。ただし、撮影方法や読影の質も結果に大きく関わります。

MRIのテスラ(T)は装置の磁場の強さを示し、1.5Tから3Tへ高くなるほど画像のSNR(信号雑音比)が高まります。これにより、白質病変、微小出血、小さな脳動脈瘤、初期の梗塞といった細かい所見が捉えやすくなる傾向があります。

詳しく読む(3Tだけで決まらない点)

テスラ値が高ければ必ず良いというわけではありません。検査時間、撮影シーケンスの設計、専門医による読影の質も結果に影響します。

3テスラMRIのメリット・注意点は、3テスラMRIとはでも詳しく解説しています。

当院では、3テスラMRI(3.0T)を全コースで使用し、脳実質・血管・微小病変を高分解能で確認します。

まとめ3テスラMRIかどうかは施設選びの目安になりますが、撮影方法と説明体制も合わせて見ます。

POINT 3

POINT 3 画像以外の確認(採血・認知機能)があるか

結論画像だけでは、認知症の早期変化や代謝リスクは捉えきれません。採血・認知機能検査を併用する施設を選ぶと、より全体像を見やすくなります。

MRIは脳の構造的な変化を捉える検査ですが、機能の変化や全身の代謝リスクは別の指標で確認する必要があります。例えば、認知機能の低下は画像変化に先行して現れることがあり、Mini-CogやTMT A/Bなどの認知機能テストでスクリーニングが可能です。

詳しく読む(HOMA-IR・ホモシステインなど)

HOMA-IR(インスリン抵抗性)やホモシステインなどのリスク採血項目は、認知症や脳卒中の将来リスクと関連が報告されています。生活習慣の見直しや治療相談につながる指標でもあります。

認知症リスクの確認については、認知症ドックとはでも詳しく説明しています。

当院では全コースで、一般採血、認知症・脳卒中リスク関連項目(HOMA-IR・ホモシステイン等)、Mini-Cog、TMT A/Bを実施します。

まとめ画像に加えて、採血と認知機能検査が含まれるかを確認しましょう。

POINT 4

POINT 4 不整脈(心房細動)の確認ができるか

結論心房細動は脳梗塞の主要原因の一つです。長時間の心電図モニターを含む施設を選ぶと、隠れた不整脈の検出率が高まります。2

心房細動は、脳の血管に詰まりを起こす血栓を作りやすく、脳梗塞の主要原因の一つとして知られています。発作的に出現するタイプ(発作性心房細動)は、診察時の単発の心電図では捉えきれないことが多くあります。2

詳しく読む(長期ホルター心電図の意味)

長期ホルター心電図(24時間〜数日間)を含むドックでは、隠れた不整脈の検出率が高くなります。脳卒中の家族歴がある方や、動悸・息切れを感じる方には特に有用です。

当院ではAdvancedコース、Executiveコースで最長5日のホルター心電図を実施し、隠れた発作性心房細動の確認を強化します。

まとめ動悸・息切れ、脳卒中の家族歴がある方は、心電図の内容も比較しましょう。

POINT 5

POINT 5 結果説明は専門医の面談があるか

結論結果票やレポートだけでなく、専門医による直接面談がある施設を選ぶと安心です。所見の意味と次の一歩を具体的に確認しやすくなります。

脳ドックの結果は専門用語が多く、結果票だけでは判断に迷うことが少なくありません。「白質病変があると言われたが、何をすべきか」「リスクが高いと言われたが、生活はどう変えればよいか」といった疑問は、専門医に直接質問しやすい体制があると解消しやすくなります。

詳しく読む(画像・採血・認知機能を一緒に見る理由)

神経内科や脳神経外科の専門医が結果を説明する施設では、画像、採血、認知機能の各結果をバラバラに見るのではなく、全体像として次に何をすべきかを確認しやすくなります。

当院では院長(神経内科専門医/東京大学医学部医学科卒)が直接面談を担当します。院長の経歴は院長プロフィールをご覧ください。

結果面談は来院・オンラインのどちらにも対応しています。

まとめ結果票だけで終わらず、専門医に直接質問しやすい体制かを確認しましょう。

POINT 6

POINT 6 通いやすさ・アクセス

結論忙しい方ほど、来院回数、所要時間、最寄り駅からの距離を確認しましょう。結果説明後のフォローや次回ドックの継続にも関わります。

脳ドックは検査当日と結果説明日の2回来院のパターンが一般的です。1回あたりの所要時間(検査・面談を含めて30〜90分程度)と、最寄り駅からの徒歩距離も実務的な選定ポイントです。

詳しく読む(当院へのアクセス)

職場や自宅から無理なく通える立地は、結果説明後のフォローアップ受診や次回ドックの継続にも影響します。

当院はJR・京王井の頭線「吉祥寺駅」公園口(南口)から徒歩1分です。新宿駅から12分、立川駅から13分、渋谷駅から17分、東京駅から30分。来院2回(各20〜30分)を目安にしています。詳しくはアクセス・地図をご確認ください。

まとめ検査内容だけでなく、無理なく2回通えるかも確認しましょう。

POINT 7

POINT 7 異常時に同じ施設で精査・治療につながるか

結論ドック単独の施設では、異常があった場合に別の病院を探す必要があります。保険診療の外来も併設している施設を選ぶと、精査・治療まで一貫して相談しやすくなります。

脳ドック専門のクリニックや健診センターでは、検査終了後に「異常があるので脳神経内科を受診してください」と紹介状をお渡しして終わるケースが多くあります。受診先を自分で探すのは、忙しい方や高齢の方には負担になりがちです。

詳しく読む(異常が見つかった後の導線)

保険診療の脳神経内科や脳神経外科を併設している施設では、ドックで見つかった異常をそのまま同じ医師に保険診療で診てもらえることもあります。これは異常が見つかった後の動線として大きな差を生みます。

当院では保険診療の脳神経内科外来を併設しています。ドックで見つかった異常は、そのまま保険診療で精査・治療へ移行しやすくなります。

まとめ異常時に紹介状だけで終わるのか、同じ施設で保険診療へつながるのかを確認しましょう。

CHECKLIST

7項目チェックリスト(保存して施設選びにお使いください)

結論気になる脳ドック施設について、以下の7項目をチェックしてみてください。多くチェックがつく施設が、より全体像を確認しやすい脳ドックです。

  • 頭部MRI+MRA+頸動脈MRAがセットで含まれている
  • 3テスラMRIを使用している(または1.5Tでも専門医による読影体制が整っている)
  • 画像以外に採血(リスク確認項目を含む)と認知機能検査が含まれている
  • 長期ホルター心電図などで隠れた不整脈を確認できる(家族歴・症状がある場合)
  • 結果説明は神経内科専門医による面談で行われる
  • 最寄り駅からのアクセスが良く、通いやすい
  • 異常があった場合、同じ施設で保険診療への移行または速やかな専門医療機関への紹介体制がある

この7項目は、特定の施設に有利になるように選んだものではありません。「脳卒中・認知症の将来リスクを見落とさず、結果を"次の一歩"につなげる」ために、医学的に必要な要素から選んでいます(日本脳ドック学会のガイドライン等を参考)。3だからこそ、チェックが多くつく施設ほど、ご自身の目的に沿って全体像を確認しやすいといえます。

詳しく読む(チェックリストの使い方)

すべてに当てはまらなければ受けてはいけない、という意味ではありません。画像だけを確認したい方には、シンプルなMRI+MRAが合う場合もあります。

ただし、脳卒中・認知症の将来リスクまで一緒に見たい方は、採血、認知機能検査、心電図、専門医面談、異常時対応まで確認しておくと後悔しにくくなります。

まとめご自身の目的に対して、どの項目が必要かを見比べるためのチェックリストです。

OUR FEATURES

当院の認知症・脳卒中ドックが7項目すべてに対応する理由

結論当院では、MRA、3テスラMRI、採血、認知機能、心電図、専門医面談、保険診療への導線を組み合わせています。画像だけで終わらせず、結果後の相談まで含めて確認します。

比較ポイント当院の対応
1. MRA(頸動脈MRAまで)全コースで頭部MRI/MRA+頸動脈MRA
2. 3テスラMRI3テスラ(3.0T)を全コースで使用
3. 採血+認知機能一般採血+リスク採血+Mini-Cog・TMT A/B
4. 長期ホルター心電図Advanced/Executiveで最長5日
5. 専門医面談神経内科専門医が直接面談
6. アクセス吉祥寺駅徒歩1分・来院2回
7. 保険診療への移行同施設で保険診療へ移行可能
詳しく読む(コース設計と費用)

Essential 99,000円:画像検査、採血、認知機能検査を組み合わせて確認します。

Advanced 149,000円:Essentialに加えて、最長5日ホルター心電図で隠れ心房細動の確認を追加します。

Executive 249,000円:Advancedに加えて、全身がん検査MRI(DWIBS)と肺CTを追加します。

いずれも完全予約制で、専門医面談と異常時の保険診療への導線を含めて設計しています。

まとめ当院では、画像・血管・採血・認知機能・心電図・結果面談・異常時対応を一つの流れで確認します。つまり、施設を7項目で見比べてきた方にとって、"全部そろった一か所"で受けられるということです。受けたあとには、ばらばらの数値や画像ではなく、"自分のリスクの全体像と、何から始めればよいか"が、専門医の説明とともに分かった状態になれます。

FAQ

東京で脳ドックを選ぶときのよくある質問

Q1. 安い脳ドックは避けるべきですか?

必ずしもそうではありません。1〜3万円台のシンプルな脳MRI+MRAでも、画像で大きな異常がないことだけ確認したい目的には十分です。一方、リスクを全体像として見て予防につなげたい方には、本記事の7項目を満たす施設の方が適しています。価格=品質ではなく、自分の目的に必要な検査が含まれているかで選ぶのが大切です。

Q2. 健診で「特に問題なし」と言われたら脳ドックは不要ですか?

一般健診では脳のMRI、認知機能、心房細動の確認は行いません。無症候性脳梗塞(症状なく見つかる小さな梗塞)や未破裂脳動脈瘤、発作性心房細動、軽度認知障害(MCI)などは、健診では捉えられない領域です。40代以降や血圧・血糖・脂質・喫煙歴・家族歴などのリスクがある方は、脳ドックの追加検討を勧められることが少なくありません。

Q3. 脳ドックは何年に一度受ければよいですか?

結果と年齢・リスクにより異なりますが、1〜3年に一度が一つの目安です。前回所見が経過観察となった項目がある場合は、医師の指示通り短い間隔で受けることがあります。逆に、所見がなくリスク因子も少ない方は、より長い間隔で構いません。当院では面談時に個別にご案内します。

Q4. 東京で脳ドックを受ける際、住所地(区・市)は関係ありますか?

脳ドックは自由診療のため、住所地に関わらずどの施設でも受診可能です。一部自治体ではドック費用の助成制度がある場合もあるので、お住まいの区・市の制度を事前に確認されるとよいでしょう。当院は東京都武蔵野市にありますが、23区・周辺市・都外からも受診されています。

REFERENCES

参考文献

参考文献を表示
  1. 1

    Kleindorfer DO, et al. 2021 Guideline for the Prevention of Stroke in Patients With Stroke and TIA. Stroke. 2021.

  2. 2

    Joglar JA, et al. 2023 ACC/AHA/ACCP/HRS Guideline for the Diagnosis and Management of Atrial Fibrillation. Circulation. 2023.

  3. 3

    日本脳ドック学会. 脳ドックのガイドライン. 最新版を参照のこと.

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