脳神経内科とは(神経内科とは)

脳神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・骨格筋の病気を内科的に診断・治療する専門科です。症状の経過と神経診察を軸に、必要に応じてMRI/CT・血液検査・電気生理検査・核医学検査などを組み合わせ、原因を明らかにします。

受診の目安となる症状(例)

監修:神経内科専門医・総合内科専門医(吉祥寺おおさき内科・脳神経内科 院長)大﨑 雅央/ 院長の詳しい紹介はこちら

目次

脳神経内科とは?(神経内科とは?)

脳神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・骨格筋の病気を内科的に診断・治療する専門分野です。運動・感覚・ことば・記憶(認知)などの機能低下を神経学的診察で評価し、必要に応じて画像や電気生理検査を組み合わせて原因を特定します。

手術や血管内治療が必要な病気は脳神経外科、心理・精神症状が主なときは精神科・心療内科の適応です。
当院では脳神経内科領域を中心に診療しています。

「脳神経内科」の名称について(「神経内科」→「脳神経内科」)

日本神経学会は、2017年より標榜診療科名を「神経内科」から「脳神経内科」へ変更する方針を決定しました。目的は、神経内科の診療内容(脳・脊髄・末梢神経・筋の病気を内科的に診療)を一般の方により分かりやすく伝えること、精神科・心療内科との混同を減らすこと、そして「脳神経外科」の内科側のカウンターパートであることを明確にするためです。詳細は日本神経学会の公式発表「標榜診療科名を『脳神経内科』に変更することにつきまして」をご参照ください。

心療内科・精神科との違い

脳神経内科神経そのもの(脳・脊髄・末梢神経・骨格筋)の病気を内科的に診療します。一方で精神科・心療内科こころの病気や心理社会的要因が関与する症状(うつ病・不安障害・パニック障害・PTSD・不眠など)を主に扱います。

認知症では、記憶障害などの中核症状は脳神経内科が主に評価・治療し、BPSD(徘徊・攻撃的行動・抑うつ など)などの行動・精神症状は精神科・老年精神科が扱うことが一般的です。

脳神経内科と脳神経外科の違い

脳神経内科は、神経の病気を見極めて内科的に治療・長期管理する専門です。診断は神経診察と経過観察を基盤に、必要に応じてMRI/CT脳波・神経伝導検査などを組み合わせ、薬物療法・再発予防・リハビリ・生活指導まで包括的に行います。
一方の脳神経外科は、外科手術や血管内治療で病気の原因そのものに介入する専門です(脳腫瘍・水頭症・頭部外傷・破裂動脈瘤 など)。
多くのケースではまず脳神経内科で原因を鑑別し、画像や所見から外科的治療が妥当と判断された段階で脳神経外科と連携します。

Q. 「脳神経内科」と「脳神経外科」のいちばんの違いは何ですか?

脳神経外科脳や脊髄の手術を専門に行います(脳腫瘍・脊髄腫瘍、脳動脈瘤、急性期脳梗塞の血栓回収、頭部外傷など)。
脳神経内科内科的診断と治療・再発予防・生活指導が中心で、手術が適する場合は脳神経外科へ紹介します。

Q. どんな症状だと、「脳神経内科」に受診すると良いですか?

頭痛、しびれ・脱力・ふるえ、歩行のしづらさ、てんかん・意識消失、記憶障害など。必要に応じてMRI/CT等は連携医療機関で手配します。

Q. どんな病態では「脳神経外科」が適していますか?

頭部外傷、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍・水頭症、突然の激しい頭痛(出血の可能性)、重度の脊椎・脊髄疾患など、外科的治療の適応が想定される病態です。

項目 脳神経内科 脳神経外科
主な役割 内科的診断・薬物療法・再発予防・長期フォロー 外科手術・血管内治療・侵襲的処置
主な対象 頭痛、てんかん、パーキンソン病、認知症(中核症状)、神経免疫疾患、末梢神経障害、脳卒中後管理など 脳腫瘍、水頭症、頭部外傷、出血性病変、画像で手術適応が示唆された病変など
相談の目安 原因の鑑別から必要 手術適応や術式の可否・選択を相談
緊急時 突然の片麻痺・構音障害・持続けいれん等は救急受診をご検討ください。

症状別ガイド(原因の例・解説へ)

症状 よくある原因(鑑別の一例) 詳しい解説
頭痛 一次性:片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多による頭痛
二次性:副鼻腔炎、くも膜下出血、髄膜炎・脳炎、側頭動脈炎、脳腫瘍 など
頭痛ページへ
めまい 末梢性:良性発作性頭位めまい(BPPV)、前庭神経炎など
中枢性:小脳・脳幹梗塞/出血、片頭痛関連めまいなど
その他:起立性低血圧など
めまいページへ
しびれ 末梢神経:糖尿病性末梢神経障害、ビタミン欠乏/甲状腺機能異常、手根管症候群・尺骨神経障害など
中枢:脳卒中/TIA、脊髄障害(頸椎症性/脊髄炎) など
しびれページへ
脱力・まひ 中枢:脳卒中、脳炎、脊髄梗塞/圧迫(腫瘍・硬膜外膿瘍・血腫)など
末梢/神経筋接合部/筋:ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、炎症性筋疾患(多発筋炎/皮膚筋炎)など
脱力・まひページへ
言語障害(話しにくさ) 中枢性:脳梗塞・脳出血、脳腫瘍、脳炎・辺縁系脳炎、てんかんなど
変性疾患:原発性進行性失語、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症(MSA)、大脳皮質基底核症候群など
言語障害ページへ
視覚障害(見えにくさ) 一過性黒内障、視神経炎(多発性硬化症・視神経脊髄炎)、複視(動眼神経麻痺・重症筋無力症)、片頭痛前兆 など 視覚障害ページへ
もの忘れ、記憶障害 アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、血管性認知症、一過性全健忘など 記憶障害ページへ
意識障害、けいれん てんかん(焦点/全般)、代謝性(低血糖・腎/肝不全)、脳炎、脳卒中 など 意識障害ページへ

脳神経内科の主な病気:一覧

病名 解説 当院のページ
頭痛 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などタイプにより治療が異なります。生活リズムやストレス、睡眠、肩こりが関わることも多く、内服薬と生活調整で改善を目指します。突然の今までにない激痛や神経症状を伴う頭痛は危険な病気が隠れる場合があり、早めの画像検査が有用です。 頭痛
パーキンソン病 脳内のドーパミンが不足して、手足のふるえ・体のこわばり・動作が遅くなる・姿勢が保ちにくいといった症状が出ます。便秘や睡眠の乱れ、嗅覚低下などの非運動症状も見られます。レボドパなどの薬物療法とリハビリで日常生活を保つことを目指し、病期や症状に合わせて治療を調整していきます。 パーキンソン病
認知症 記憶力や判断力が低下して日常生活に支障が出る状態の総称です。アルツハイマー病、レビー小体型、血管性など原因により対応が異なります。まずは採血や画像検査で治療できる原因がないか確かめ、薬物療法と生活支援を組み合わせて認知症状を緩やかにすることを目指します。 認知症
てんかん 脳の電気活動のバランスが崩れて、けいれんや意識がとぶ発作をくり返す病気です。年齢やタイプによって症状は多様で、脳波検査やMRIで原因や型を評価します。多くは内服薬で良好にコントロール可能で、睡眠不足や飲酒など誘因の調整も発作予防に役立ちます。 てんかん
脳卒中 脳の血管が詰まる(脳梗塞)・破れる(脳出血、くも膜下出血)ことで起こります。急性期は救急対応が必要ですが、その後は再発予防(血圧・糖質・脂質管理、心房細動の評価、抗血栓療法)とリハビリが重要です。当院では危険因子の是正や内服調整、生活習慣の支援を行います。 脳卒中
重症筋無力症 神経と筋肉の連絡部分に自己抗体ができ、力が入りにくい・話しづらい・まぶたが下がるなどの症状が疲れるほど強くなる病気です。ピリドスチグミンなどの対症薬と、ステロイド・免疫療法を組み合わせます。嚥下や呼吸の状態を丁寧に見守り、悪化時は入院治療を速やかに手配します。 重症筋無力症
ギラン・バレー症候群(GBS) 風邪や胃腸炎のあとに、足から上に向かって左右対称の筋力低下やしびれが進むことがある自己免疫の病気です。入院のうえ免疫グロブリン療法や血漿交換を行い、呼吸障害の有無を厳重に確認します。回復には時間がかかることがあり、リハビリで筋力と生活機能の回復を支えます。 GBS
多発性硬化症 脳や脊髄、視神経に炎症が起こり、視力低下・しびれ・脱力・ふらつきなどが再発と寛解をくり返します。再発期はステロイドで炎症を抑え、長期的には再発を減らす薬(疾患修飾薬)でコントロールします。症状や副作用を見ながら、生活や学業・就労と両立できる治療計画を立てます。 多発性硬化症
筋ジストロフィー 遺伝子の変化により筋肉が少しずつ弱くなる病気の総称です。歩行や坂道・階段がつらくなるほか、病型によっては心臓や呼吸の機能も影響を受けます。定期的な心肺評価とリハビリ、感染予防、栄養サポートを組み合わせます。 筋ジストロフィー
炎症性筋疾患 多発筋炎・皮膚筋炎など、筋肉に炎症が起きて腕や太ももに力が入りにくくなる病気です。採血(CKなど)や筋電図、MRI、必要に応じて筋生検で診断します。治療はステロイドを中心に免疫抑制薬を併用し、感染予防と骨粗鬆症対策も並行します。悪性腫瘍との関連があるタイプもあり、適切なスクリーニングを行います。 炎症性筋疾患
脊髄小脳変性症 小脳や脊髄の神経の働きが低下し、ふらつき(運動失調)や手の不器用さ、ろれつが回りにくいなどが少しずつ進む病気の総称です。原因は遺伝性のものから特発性までさまざまで、根本治療が難しい場合はリハビリや転倒予防、合併症対策を行います。症状や進行度に合わせて生活環境の工夫をご提案します。
筋萎縮性側索硬化症(ALS) 運動神経が徐々に傷み、手足の筋力低下や話しにくさ・飲み込みにくさ、呼吸筋の弱さが進行する病気です。進行には個人差があり、薬物療法に加えて呼吸・栄養・コミュニケーションの支援など多職種でのケアが重要です。早期から療養の方針を一緒に考え、在宅支援機関とも連携して生活を支えます。

緊急性の高い脳神経内科疾患

下の表は、緊急性の高い脳神経内科疾患と、初期対応のポイントをまとめたものです。

疾患・病態 主な症状(受診の目安) 初期対応/時間依存性
脳梗塞[1] 突然の片麻痺・しびれ、ことばが出にくい/ろれつが回らない、顔のゆがみ、視野が欠ける・二重に見える など ただちに119番→脳卒中対応施設へ。静注治療は発症4.5時間以内、血栓回収は6〜24時間で適応判定。[1]
くも膜下出血[2][3] 「突然バットで殴られたような」激しい頭痛、嘔吐、意識障害、項部硬直 など 緊急CTで評価。発症6時間以内の頭痛ではCTの診断精度が非常に高いと報告。[3]
脳内出血[4] 突然の片側麻痺、激しい頭痛、嘔吐、意識障害 など 迅速なCT、血圧管理、抗凝固薬の中和などを専門施設で実施。[4]
けいれん重積状態[5] けいれんが5分以上続く、または繰り返して意識が戻らない 救急要請。初期は抗けいれん薬(静注)を投与し、その後は第2段階治療へ。[5]
細菌性髄膜炎[6] 発熱+頭痛、項部硬直、意識障害・けいれん など 抗菌薬を早期開始し、必要に応じてステロイドを併用。検査で治療開始が遅れないようにします。[6]
急性脳炎[7] 発熱、意識障害、けいれん、性格変化・記憶障害 など 抗ウイルス薬を早期開始し、MRIや髄液検査で原因を特定します。[7]
ギラン・バレー症候群[8] 数日〜数週で進む左右対称の手足の力の入りにくさ・しびれ、歩行困難、呼吸苦 など 入院で呼吸管理の監視免疫療法(免疫グロブリン療法または血漿交換)を検討。[8]
重症筋無力症クリーゼ[9] 急な嚥下困難・構音障害・呼吸困難、眼瞼下垂の悪化 など 入院・呼吸管理免疫療法(免疫グロブリン療法や血漿交換)の適応判断。[9]
巨細胞動脈炎による急性視力障害[10][11] 高齢者の新規頭痛、こめかみの痛み・押すと痛い、顎のだるさ、発熱、急な視力低下 など 疑ったら即日ステロイド開始と専門評価。視力温存のため時間が重要です。[10]
急性脊髄圧迫(腫瘍・硬膜外膿瘍・血腫 等)[12] 急な背部痛+進行する手足の脱力・しびれ、膀胱直腸障害(尿が出にくい/失禁) 緊急MRIと専門科連携で早期減圧の可否を判断します。[12]
一過性脳虚血発作(TIA)・軽症脳卒中の超急性期[13][14] 一時的な片麻痺・しびれ・言語障害・片目の一過性の見えにくさ など(発症後すぐ 早期の専門評価・再発予防で脳卒中のリスクを大きく下げられます。[13]

受診案内(予約前のお願い/診療の進め方)

診療の進め方:初診では症状の経過と神経診察を重視。必要に応じてMRI/CT、採血、電気生理検査、核医学検査などを選択します。危険な頭痛・急性麻痺・持続けいれんなどの緊急性が疑われる場合は、院内トリアージのうえ基幹病院へ迅速に紹介します。

オンライン診療:てんかんの再診で安定している方はオンライン診療にも対応し、通院負担の軽減に配慮します。
通院のしやすさ:吉祥寺おおさき内科・脳神経内科吉祥寺駅徒歩1分東京都武蔵野市はもちろん三鷹市・杉並区などからも通院しやすい環境です。

【初診の予約前のお願い】(クリックで開く)

以下に該当する方は、紹介状(診療情報提供書)と検査資料(画像CD・採血結果など)のご提出をお願いします。

  • 同一の症状・病名で通院中/通院歴があり、当院での治療継続・再評価・方針見直しを希望される方

※頭痛の初診紹介状不要です。過去データはあれば参考に拝見します。

よくあるご質問(FAQ)

脳神経内科と神経内科の違いはありますか?

日本では診療内容は同じです。日本神経学会が2017年より、一般の方に診療内容を分かりやすく伝えるため標榜診療科名を「神経内科」から「脳神経内科」へ変更する方針を決定されました。名称変更により、脳・神経の病気を内科的に診療する科であることや、脳神経外科の内科側のカウンターパートであることが明確になりました。

どんな症状が脳神経内科の受診対象ですか?

頭痛・しびれ・脱力・ふるえ・めまい・言葉が出にくい・物忘れ・けいれん・歩きにくいなどが目安です。

心療内科・精神科と脳神経内科の違いは何ですか?

脳神経内科脳・脊髄・末梢神経・筋など神経そのものの病気を内科的に診療します。
精神科・心療内科こころの病気(うつ病・不安障害・パニック障害・PTSD・不眠など)や心理社会的要因が関与する症状を主に扱います。

脳神経内科と脳神経外科の違いは何ですか?

脳神経外科手術を専門とし、脳腫瘍・脊髄腫瘍の手術、脳動脈瘤の修復、頭部外傷手術などを行います。
脳神経内科病気を見つけて内科的に治療する科で、薬物療法や再発予防・生活指導が中心です。手術が必要な場合は脳神経外科へご紹介します。

精神的な症状(不安・抑うつ・パニック・不眠 など)が主ですが、受診できますか?

当院の専門性と異なるため、精神科・心療内科・老年精神科の各専門外来への直接の受診をご検討ください。

認知症の行動・心理症状(BPSD:徘徊・攻撃的行動・抑うつ 等)への対応はしていますか?

当院ではBPSD(徘徊・攻撃的行動・抑うつ など)といった精神症状の診療には対応しておりません。該当する場合は、精神科・老年精神科の専門外来への受診をお願いいたします。中核症状(記憶障害など)の評価は脳神経内科で行います。

大﨑 雅央 院長の写真

この記事の監修者

院長 大﨑 雅央(Masao Osaki)

吉祥寺おおさき内科・脳神経内科
日本神経学会 神経内科専門医/日本内科学会 総合内科専門医

院長の詳しい紹介を見る

参考文献

参考文献を開く/閉じる
  • [1] Powers WJ, et al. 2019 Update to the 2018 Guidelines for the Early Management of Acute Ischemic Stroke. Stroke. 2019;50:e344–e418. PubMed: 31662037
  • [2] Hoh BL, et al. 2023 Guideline for the Management of Patients With Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage. Stroke. 2023;54:e314–e370. PubMed: 37212182
  • [3] Perry JJ, et al. Sensitivity of CT performed within six hours of headache onset for SAH. BMJ. 2011;343:d4277. PubMed: 21768192
  • [4] Greenberg SM, et al. 2022 Guideline for the Management of Patients With Spontaneous Intracerebral Hemorrhage. Stroke. 2022;53:e282–e361. PubMed: 35579034
  • [5] Glauser T, et al. Evidence‑Based Guideline: Treatment of Convulsive Status Epilepticus in Children and Adults. Epilepsy Curr. 2016;16(1):48–61. PubMed: 26900382
  • [6] van de Beek D, et al. Community‑acquired bacterial meningitis. Lancet. 2021;398(10306):1171–1183. PubMed: 34303412
  • [7] Tyler KL. Acute Viral Encephalitis. N Engl J Med. 2018;379(6):557–566. PubMed: 30089069
  • [8] Willison HJ, et al. Guillain‑Barré syndrome. Lancet. 2016;388(10045):717–727. PubMed: 26948435
  • [9] Narayanaswami P, et al. International Consensus Guidance for Management of Myasthenia Gravis: 2020 Update. Neurology. 2021;96(3):114–122. PubMed: 33144515
  • [10] Bilton EJ, Mollan SP. Giant cell arteritis: reviewing the advancing diagnostics and management. Eye (Lond). 2023;37(12):2365–2373. PubMed: 36788362
  • [11] Stone JH, et al. Trial of Tocilizumab in Giant‑Cell Arteritis (GiACTA). N Engl J Med. 2017;377(4):317–328. PubMed: 28745999
  • [12] Ropper AE, Ropper AH. Acute Spinal Cord Compression. N Engl J Med. 2017;376(14):1358–1369. PubMed: 28379788
  • [13] Rothwell PM, et al. Effect of urgent treatment for TIA and minor stroke (EXPRESS). Lancet. 2007;370(9596):1432–1442. PubMed: 17928046
  • [14] Amarenco P, et al. One‑Year Risk of Stroke after TIA or Minor Stroke (TIAregistry.org). N Engl J Med. 2016;374(16):1533–1542. PubMed: 27096581