60秒でわかる片頭痛
- 片頭痛は、治療で軽くできることがあります。吐き気、光過敏、閃輝暗点を伴う頭痛はご相談ください。
- 月4日以上つらい、市販薬が効きにくい場合は受診の目安です。薬の日数や生活への支障が増えたら、治療を見直すタイミングです。
- 急性期薬と予防薬を一緒に考えます。症状・頻度・持病に合わせて、発作を減らす治療を検討します。
- 突然の激痛、麻痺、発熱、50歳以降の初発は要注意です。危険な頭痛がないか、早めに確認します。
市販薬だけでつらい片頭痛は、我慢せずご相談ください。発作を減らす治療を一緒に考えます。
院長・神経内科専門医 大﨑 雅央
危険な頭痛と片頭痛をどう見分けますか?
結論危険な頭痛と片頭痛の見分け方は「突然の激痛」「麻痺・しびれ」「発熱」「50歳以降の初発」の4サインの有無です。これらがあれば救急受診を、なければ緊急性は低いことが多いため、片頭痛を含めて頭痛外来で評価します。
片頭痛(偏頭痛)とは何ですか?
結論片頭痛(偏頭痛)は日本の15歳以上を対象とした全国調査で8.4%(約12人に1人)にみられる脳の神経の病気で、女性に多い傾向があります。「偏頭痛」と「片頭痛」は同じ意味で、医学的には「片頭痛」と表記し、診断は症状の経過を聞いて行います。
詳しく読む(症状・前兆・受診サイン)
片頭痛は、検査で異常が見つからないことも多く、症状の経過を聞きながら診断します。痛みは片側だけとは限らず、両側や後頭部に出ることもあります。頭痛の前に、ギザギザした光、視野のゆがみ、しびれ、言葉が出にくいなどの前兆が出る方もいます。1997年に報告された日本の15歳以上の全国調査では、過去1年間の有病率は8.4%で、女性に多いと報告されています。234
- ズキズキする痛み、動くと悪化する痛みが手がかりになります。
- 吐き気、光・音過敏、におい過敏を伴うことがあります。
- 前兆がある場合は、閃輝暗点として現れることがあります。
片頭痛では、CGRPという痛みを強める信号が関わることが知られています。このしくみに注目した治療薬も使えるようになり、以前より発作を抑えやすくなっています。56
前兆については、閃輝暗点の解説ページでも詳しく説明しています。
片頭痛になりやすい人は?女性・年代・家族歴との関係
結論片頭痛は20〜40歳代の女性で多くみられ、家族に片頭痛のある方がいる場合も、なりやすい傾向があります。ただし、男性や子どもにも起こります。
片頭痛(偏頭痛)の原因は何ですか?
結論片頭痛の原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的ななりやすさと、睡眠・ストレス・月経・天候などの誘因が重なって発作が起こると考えられています。痛みには三叉神経と頭部の血管の相互作用や、CGRPという物質が関わります。
詳しく読む(起こる仕組みと7つの誘因)
誘因は発作のきっかけであり、それだけで片頭痛の原因がすべて説明できるわけではありません。同じ刺激でも発作が起こるかどうかは人や時期によって異なります。7
片頭痛が起こる仕組み — 三叉神経・血管・CGRP
片頭痛は、血管が広がることだけでは説明できません。脳の感覚処理の変化と、頭部の感覚を伝える三叉神経の働きが関わります。三叉神経から放出されるCGRPは、血管の拡張や痛みの伝達に関与します。前兆には大脳皮質をゆっくり広がる神経活動の変化が関係すると考えられています。9102
ストレスとストレスからの解放(週末の頭痛)
忙しさや緊張が続くときだけでなく、仕事が一段落してほっとしたときに発作が起こる方もいます。週末に繰り返す場合は、平日との睡眠や食事のずれも一緒に確認します。7
睡眠不足・寝すぎ
睡眠不足も寝すぎも誘因になることがあります。休日も起床時刻を大きく変えず、自分に合った睡眠時間を確保することを考えます。7
月経・女性ホルモンの変化
月経前後の女性ホルモンの変動が発作に関わることがあります。月経の開始日と頭痛があった日を記録しておくと、周期との関係を診察で相談しやすくなります。7
天候・気圧の変化
低気圧や天候の変化が誘因になる方がいます。ただし、同じ天気でも必ず痛むわけではありません。天候だけで判断せず、睡眠や月経など、その日の条件も合わせて振り返ります。711
空腹・食事を抜くこと
食事を抜いたり、空腹が長く続いたりすると発作が起こることがあります。食事の間隔が空きすぎないようにし、水分もこまめにとることを考えます。7
光・音・におい
強い光、大きな音、香水などのにおいが誘因になることがあります。一方、光や音への敏感さは、すでに始まった発作の症状のこともあります。刺激と症状のどちらが先だったかを記録すると整理しやすくなります。72
アルコール
アルコールが発作のきっかけになる方がいます。飲酒後に繰り返す場合は量やタイミングを記録し、控えることを考えます。特定の飲料だけが原因とは限りません。7
予兆と前兆はどう違いますか?片頭痛発作の4段階
結論予兆はあくびやだるさなどの体調の変化、前兆は閃輝暗点やしびれなどの一時的な神経症状です。発作は予兆期・前兆期・頭痛期・回復期に分けて説明されますが、全員に4段階がそろうわけではありません。
詳しく読む(予兆期・前兆期・頭痛期・回復期)
予兆期:頭痛の数時間〜1、2日前の変化
あくび、だるさ、首の張り、気分や食欲の変化などがみられることがあります。これらは前兆とは区別され、予兆だけで片頭痛とは診断できません。2
前兆期:ギザギザした光やしびれ
閃輝暗点やしびれなどが徐々に広がり、典型的には一つの症状が5〜60分続いて元に戻ります。頭痛と重なることや、頭痛を伴わないこともあります。2
頭痛期:痛み・吐き気・光や音への過敏さ
動くと悪化する頭痛に、吐き気や光・音過敏を伴うことがあります。前兆のない片頭痛では、成人の未治療または治療が十分に効かない発作は通常4〜72時間続きます。2
回復期:痛みが引いた後のだるさ
頭痛が治まっても、だるさや気分の変化が残ることがあります。回復期の症状が48時間ほど続くこともあります。2
片頭痛と緊張型頭痛・群発頭痛はどう違いますか?
結論見分ける手がかりは、痛み方・続く時間・一緒に起こる症状・動いたときの変化です。痛む場所だけでは判断できず、片頭痛と緊張型頭痛を併せ持つ方もいます。
詳しく読む(3つの頭痛の比較)
あなたの頭痛は片頭痛?セルフチェック
結論片頭痛では、ズキズキする痛み、動くと悪化する痛み、吐き気、光・音過敏、4〜72時間続く発作、繰り返す頭痛が手がかりになります。2
片頭痛は症状の組み合わせと経過から診断します。当てはまる項目を、診察で伝えるための記録としてタップしてください。この一覧の項目数から片頭痛の確率や重症度は判定できません。
あなたのチェック:0 / 8 項目
選択した症状の記録です。項目数だけでは頭痛の種類は決まりません。痛みの続く時間、頻度、随伴症状を診察で確認します。
選択した症状を診察時に伝えましょう
選択した項目は症状を整理するための記録です。頭痛の種類や治療は、症状の組み合わせ、頻度、生活への影響から考えます。
繰り返す頭痛は予防を相談(Web予約)今痛いときの対処を見る繰り返す方の予防を見る
吉祥寺おおさき内科・脳神経内科(神経内科専門医・総合内科専門医)吉祥寺駅南口(公園口)徒歩1分 / 新宿・渋谷・立川から20分圏内JR中央線・京王井の頭線。完全予約制・24時間Web予約。アクセス・地図を見る
市販薬を続ける前に、一度相談しておきたい状態です
選択した項目数は、生活への支障の大きさを表すものではありません。仕事・家事・学業への影響や、薬を使った日数も別に記録してご相談ください。
頭痛外来をWeb予約(24時間)予防薬・発作を減らす治療を見る
吉祥寺おおさき内科・脳神経内科(神経内科専門医・総合内科専門医)吉祥寺駅南口(公園口)徒歩1分 / 新宿・渋谷・立川から20分圏内JR中央線・京王井の頭線。完全予約制・24時間Web予約。アクセス・地図を見る
片側の手足に力が入らない・ろれつが回らない・経験のない突然の激しい頭痛・高熱を伴う頭痛は、片頭痛と決めつけず早急の受診が必要です。危険な頭痛のサインを見る
まとめセルフチェックは診断の代わりではありません。頭痛の特徴、頻度、薬の使用日数、生活への支障を合わせて診ます。
片頭痛(偏頭痛)の吐き気はどう対処すればよいですか?
結論片頭痛の吐き気には①頭痛が軽いうちに急性期薬を服用、②吐き気止め(制吐薬)の併用、③暗く静かな場所で休むが基本です。嘔吐で内服が難しい場合は、点鼻・皮下注射などの非経口製剤も治療の選択肢です。7
詳しく読む(吐き気が強いときの対応)
- 吐き気が軽い段階では、早めの内服が大切です。
- 吐いてしまう場合は、飲み薬が効きにくいことがあります。
- アセトアミノフェンやNSAIDsなどの単純鎮痛薬は月15日以上、トリプタン・エルゴタミン・オピオイド・複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続かないよう、使用日数も確認します。21
吐き気が強いと、食事や水分がとれず、内服薬も使いにくくなります。吐き気には制吐薬を併用し、嘔吐で内服が難しい場合は点鼻・皮下注射などの非経口製剤を検討します。アセトアミノフェンやNSAIDsなどの単純鎮痛薬は月15日以上、トリプタン・エルゴタミン・オピオイド・複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続くと薬剤乱用頭痛も考えるため、吐き気がつらい日数とあわせて記録しておくと役立ちます。721
片頭痛は何科?病院は行くべきですか?
結論片頭痛は脳神経内科・頭痛外来を受診します。受診目安は①月4日以上の発作 ②市販薬で改善しない ③生活に支障がある ④いつもと違う頭痛です。診断は問診中心で、画像検査は危険な頭痛が疑われる場合や経過から必要と判断した場合に検討します。
詳しく読む(受診前に確認したいこと)
典型的な片頭痛では、MRIやCTで異常が見つからないことも多くあります。一方で、突然の激しい頭痛、麻痺、ろれつの回りにくさ、発熱、いつもと違う頭痛がある場合は、脳卒中や感染症などを考えて早めに確認します。21
- 頭痛の続く時間、頻度、痛み方、吐き気、光・音過敏を確認します。
- 前兆の有無、手足の動き、ことばの出方も確認します。
- MRIやCTは、危険な頭痛が疑われる場合に検討します。
- 頭痛の回数や薬を使った日数の記録が診療に役立ちます。
受診前には、頭痛が月に何日あるか、薬を月に何日使っているか、痛みが何時間続くか、睡眠・天候・生理前後との関係があるかをメモしておくと相談しやすくなります。慢性片頭痛の診断には、頭痛が月15日以上、3か月を超えて続き、そのうち月8日以上に片頭痛の特徴などがあることが必要です。アセトアミノフェンやNSAIDsなどの単純鎮痛薬は月15日以上、トリプタン・エルゴタミン・オピオイド・複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続く場合は、薬剤乱用頭痛も考えます。21
受診時に医師が確認すること
受診前に準備しておくと役立つこと
- 頭痛が月に何日あるか
- 発作1回がどれくらい続くか
- 市販薬や処方薬を月に何日使っているか
- 睡眠不足、天候、月経前後、食事、カフェインとの関係
前兆がある片頭痛・慢性片頭痛の目安
片頭痛は市販薬で治りますか?
結論片頭痛は軽い発作なら市販薬(カロナール・イブ等)で対応可能ですが、月4日以上の発作・市販薬で効かない・吐き気が強い場合は処方薬(トリプタン等)を検討します。単純鎮痛薬は月15日以上、トリプタンや複合鎮痛薬などは月10日以上の使用が3か月を超えて続くと薬剤乱用頭痛に注意が必要です。
詳しく読む(薬の使い分けと注意点)
急性期薬は、我慢して最後に使う薬ではありません。発作の早い段階で使うことで効きやすくなることがあります。一方で、使用日数が増えすぎると薬剤乱用頭痛につながるため、頭痛日数と薬を使った日数を一緒に確認します。121
- 軽い発作では、アセトアミノフェンやNSAIDsを検討します。
- 中等症以上では、トリプタンなど片頭痛に特化した薬を考えます。
- 心臓や脳血管の病気がある方では、トリプタンを使いにくいことがあります。
- 吐き気には制吐薬の併用を、嘔吐で内服が難しい場合は非経口製剤を検討します。
- アセトアミノフェンやNSAIDsなどの単純鎮痛薬は月15日以上、トリプタン・エルゴタミン・オピオイド・複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続かないよう確認します。21
トリプタンは片頭痛の急性期治療でよく使われる薬ですが、心臓や脳血管の病気がある方では使いにくいことがあります。その場合は、血管を収縮させにくいラスミジタンや、CGRP受容体をブロックするリメゲパントなどを検討します。ラスミジタンは眠気やめまいが出ることがあり、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作をしないよう添付文書で注意喚起されています。リメゲパントは急性期治療と発症抑制の両面で使われる薬です。131415161718
発作時の基本手順
- 安全を確保する: 視界のゆがみ、吐き気、ふらつきがあるときは、運転や自転車をやめて、暗く静かな場所で体勢を整えます。1
- 急性期薬を早めに使う: 痛みが強くなりきる前に、医師から指示されたアセトアミノフェン、NSAIDs、トリプタンなどを早めに使います。121
- 吐き気が強いときは飲み方も工夫する: 吐き気に制吐薬を併用することがあります。嘔吐で内服が難しい場合は、点鼻・皮下注射などの非経口製剤も検討します。12
- 危険なサインがあれば片頭痛と決めつけない: 突然の激痛、麻痺、ろれつの回りにくさ、発熱、50歳以降の初発頭痛があれば救急受診を含めて考えます。71
- 頭痛日記を残す: 頭痛があった日、薬を使った日、睡眠、月経、天候を簡単に記録しておくと、慢性片頭痛や薬剤乱用頭痛の評価に役立ちます。21
| 薬のタイプ | どんな薬? | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 鎮痛薬 アセトアミノフェン、NSAIDs など | 軽い発作でまず検討する薬です。市販薬として使われることもあります。 | 単純鎮痛薬は月15日以上、複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続くと、薬剤乱用頭痛に注意します。21 |
| トリプタン スマトリプタン、リザトリプタン など | 中等症以上の発作で使われる片頭痛に特化した薬です。内服があります。 | 脳血管・心血管の病気がある方では使いにくいことがあります。月10日以上の使用が3か月を超えて定期的に続かないよう確認します。21 |
| ラスミジタン レイボー | 血管を収縮させにくい新しい急性期薬で、トリプタンを使いにくい方でも検討されます。 | 眠気やめまいが出ることがあり、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作をしないよう添付文書で注意喚起されています。13141718 |
| ゲパント リメゲパント | CGRP受容体をブロックする薬で、急性期治療と発症抑制の両面で使われます。 | 飲み合わせの確認が必要です。吐き気があるときはOD錠が使いやすいことがあります。1516 |
片頭痛の予防薬には何がありますか?
結論主な予防薬は①CGRP抗体注射(アジョビなど)、②経口CGRP関連薬(ナルティーク・アクイプタ)、③既存予防薬(β遮断薬・抗てんかん薬・抗うつ薬)の3系統です。CGRP関連薬は発作日数を減らす目的で使われ、効果には個人差があります。発作頻度と生活への支障を踏まえて検討します。7191620
詳しく読む(既存予防薬・CGRP関連薬)
予防薬には、以前から使われている内服薬と、CGRP関連薬があります。どの薬が合うかは、頭痛日数、持病、副作用、妊娠の可能性、通院しやすさによって変わります。続けやすさも大切です。月平均4日以上の発作がある方では、予防療法の適応を具体的に相談します。1921
- 予防療法は、月2回以上の発作や生活に支障をきたす頭痛が月3日以上ある場合などに検討します。7
- 既存予防薬は、体質や持病に合わせて少量から始めます。
- CGRP関連薬には、注射薬と経口薬があります。
- リメゲパント、アトゲパントは経口のCGRP関連薬です。
- 効果だけでなく、副作用、費用、通院しやすさも確認します。
既存予防薬には、ロメリジン、プロプラノロール、バルプロ酸などがあります。CGRP関連薬には、フレマネズマブ、ガルカネズマブ、エレヌマブなどの注射薬と、リメゲパント、アトゲパントなどの経口薬があります。薬ごとに投与間隔、費用、自己注射の有無、注意点が異なるため、生活スタイルに合わせて考えます。719211620
片頭痛の引き金になる生活習慣・食べ物は?
結論片頭痛の引き金は人によって異なります。よくあるものは睡眠の乱れ・ストレス・月経・気圧変化(低気圧・天気)・カフェインの急な増減・特定の食べ物(チョコ・赤ワイン・チーズ)・空腹です。
詳しく読む(生活リズムと頭痛日記)
大切なのは、すべての誘因を避けることではありません。睡眠不足、寝すぎ、空腹、カフェインの急な増減、強い光やにおい、天候の変化など、自分の頭痛につながりやすいパターンを見つけることです。61122
- 就寝・起床時刻を大きく崩さないようにします。
- 有酸素運動で片頭痛日数が減る可能性が報告されていますが、研究ごとに運動内容や時間は異なります。23
- カフェインは取りすぎ、急な中断のどちらも誘因になることがあります。
- 頭痛日数、薬を使った日数、睡眠、月経周期を簡単に記録します。
睡眠の乱れ、空腹、脱水、アルコールなどが片頭痛の誘因として報告されています。有酸素運動を継続すると片頭痛日数が減る可能性が報告されています。運動の種類や時間は研究ごとに異なります。カフェインで楽になる人もいますが、急にやめたときの離脱でも頭痛が誘発されることがあり、カフェイン単独が標準治療というわけではありません。72324
頭痛ダイアリーで自分の誘因を見つける
頭痛日記は完璧に書く必要はありません。頭痛があった日、薬を使った日、睡眠、月経周期、天候、カフェインなどを簡単に残しておくと、診察で相談しやすくなります。一度同じ日に起きただけで誘因と決めず、繰り返すパターンを医師と確認します。71
片頭痛のセルフケア・ツボはありますか?
結論片頭痛のセルフケアは①頭部(こめかみ・首すじ)を冷やす ②暗く静かな場所で休む ③光・音・におい・画面を避けるが基本です。発作中の強い刺激は避けます。
詳しく読む(具体的なセルフケア)
- 発作中は、頭部を冷やして暗く静かな場所で休むことを考えます。
- 首・肩の張りが強い方では、発作のない日に軽いストレッチやマッサージを続けることがあります。
- 発作中にツボを強く押し続けるのは勧めません。
- 月平均4日以上の発作や、市販薬の使用増加がある場合は、セルフケアだけでなく予防治療も相談します。119
発作中のセルフケア
- こめかみや首すじを冷たいタオルや保冷剤で冷やし、温めすぎないようにします。
- 光、音、におい、画面刺激を避け、暗く静かな場所で休みます。
- 脱水も悪化要因になるため、水分を少しずつとることを考えます。
発作のない日に考えること
- 首・肩の張りが強い方では、軽いストレッチややさしいマッサージで筋緊張をやわらげることがあります。
- 強い刺激は避けます。
- セルフケアで十分でない場合は、頭痛日数や服薬日数を記録して薬物療法も含めて見直します。1
片頭痛は脳梗塞や認知症のリスクになりますか?
結論前兆のある片頭痛では脳卒中リスクが約2-3倍との報告があります。認知症リスクとの関連も報告されていますが、因果関係はまだ確立していません。リスク低減には、血圧・脂質・血糖の管理、禁煙、適切な頭痛治療が大切です。
詳しく読む(遺伝・認知症リスク・脳卒中予防)
片頭痛は、遺伝的ななりやすさに、睡眠、ストレス、ホルモン変化、天候、生活リズムが重なって発作が起こります。ガイドラインでは、双生児研究のメタ解析に基づく遺伝率が約42%と紹介されています。これは集団内の個人差に遺伝要因が寄与する程度の推定で、子どもの発症確率を示す値ではありません。大規模な遺伝子解析では123の関連遺伝子座が報告されています。観察研究では認知症リスクとの関連も報告されていますが、片頭痛があると必ず認知症や脳卒中になる、という意味ではありません。8725
片頭痛があるからといって、認知症や脳卒中になると決まるわけではありません。大切なのは、頭痛を我慢せず整えることと、血圧・脂質・血糖・睡眠・運動を同時に見直すことです。
院長・神経内科専門医 大﨑 雅央
- 片頭痛は家族内に多く、ガイドラインに示された遺伝率の推定は約42%で、親から子への発症確率を示す値ではありません。87
- 認知症リスクとの関連は報告されていますが、因果関係はまだ確立していません。
- 高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、運動不足は脳卒中予防でも大切です。
- 頭痛日数、服薬日数、生活支障、血圧、採血結果を一緒に確認します。
片頭痛を「体質だから仕方ない」と放置せず、頭痛の治療と、将来の脳・血管の健康を一緒に考えることが大切です。片頭痛は家族内に多く、ガイドラインに示された遺伝率の推定は約42%で、親から子への発症確率を示す値ではありません。大規模解析では123の関連遺伝子座が報告されています。必要に応じて、MRI、採血、心電図、認知機能評価なども検討します。872627
片頭痛・閃輝暗点で受診を考えている方へ
結論片頭痛が繰り返す、市販薬が効きにくい、吐き気や閃輝暗点を伴う場合は、脳神経内科・頭痛外来で相談できます。
詳しく読む(受診の流れ・関連ページ)
同じような頭痛を繰り返す、市販薬の使用が増えている、吐き気や光・音過敏で生活に支障がある、予防治療を相談したい。そのような場合は、脳神経内科・頭痛外来で相談できます。
当院では、頭痛の経過、薬の使用日数、持病、妊娠の可能性も含めて確認し、急性期治療と予防治療を一緒に考えます。
片頭痛(偏頭痛)のよくある質問
Q3.心臓病があるとトリプタンは使えますか?
Q4.CGRP受容体拮抗薬(ゲパント)はどんな人に向いていますか?
Q6.抗CGRP抗体の費用はどれくらいですか?
費用は薬剤、投与方法、保険負担割合、注射・管理料などで変動します。受診時に最新の目安をご案内します。
Q7.薬を飲みすぎて頭痛になりますか?
Q8.片頭痛は何科を受診すればいいですか?
脳神経内科や頭痛外来、かかりつけ医で相談できます。症状が頻回、複雑、生活支障が大きい場合は頭痛診療に慣れた医師への相談が有用です。1
Q10.妊娠中の片頭痛はどう治療しますか?
妊娠中は使える薬が変わります。急性期治療、予防薬ともに妊娠時期や必要性を踏まえて主治医と相談します。
Q11.子どもの片頭痛はどう対処しますか?
Q12.片頭痛にコーヒー(カフェイン)は効きますか?
カフェインで楽になる人もいますが、誘因や離脱頭痛の原因になる人もいます。カフェイン単独が標準治療というわけではないため、毎日多量にとるのは避け、頭痛日記で自分との相性を確認しましょう。
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