頭痛について

頭痛は、多くの方が経験する一般的な症状ですが、原因やタイプによって適切な対応が異なります。
軽度なものが大半ですが、一部には命に関わる病気(二次性頭痛)や慢性的な頭痛(一次性頭痛)があります。

速やかに受診すべき頭痛の特徴

以下のような頭痛は、早めに医療機関を受診してください。

  • 突然始まった激しい頭痛(経験したことがない痛み)
  • 頭痛の頻度や痛みの程度が増加している
  • 悪心や嘔吐を伴い、日常生活に支障が出ている
  • 麻痺やしびれ、視力低下など神経症状がある
  • がんや免疫不全など基礎疾患がある場合
  • 40歳以降に初めて発症した頭痛

一次性頭痛とは

一次性頭痛は、明確な他の病気が原因ではない頭痛を指し、主に以下の3つに分類されます。

1. 片頭痛

頭の片側(または両側)にズキズキと脈打つ痛みが数時間から3日程度続きます。
吐き気や光・音への過敏を伴うことが多く、一部では「閃輝暗点」などの前兆も見られます。

治療法
急性期治療トリプタン系薬剤やNSAIDs,アセトアミノフェンを使用
予防治療リスクファクターに対する対処、Ca拮抗薬、β遮断薬、バルプロ酸、抗CGRP抗体製剤など

当院では、採血で片頭痛のリスクファクターを評価し、栄養指導や内服による予防治療も提案いたします。

抗CGRP抗体製剤は新たな予防薬として注目されており、片頭痛発作の頻度や重症度を減らします。

2. 緊張型頭痛

頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴で、肩こりや首のこりを伴うことがあります。
数時間から数日続くことがあり、男女問わず幅広い年代で発生します。

治療法
薬物療法NSAIDs、アセトアミノフェンや筋弛緩薬、アミトリプチン
非薬物療法ストレッチ、温浴、ストレス管理

長期的な予防のために生活習慣の見直しが重要です。

3. 群発頭痛

主に男性に多く見られ、片側の目の奥に激しい痛みが現れ、流涙や鼻汁を伴うことが多いです。
発作は1~2ヶ月間続き、1日に数回発生することがあります。

治療法
急性期治療酸素吸入療法、トリプタン系薬剤
予防治療カルシウム拮抗薬(例:ベラパミル)

群発期にはアルコールや喫煙を控えることが推奨されます。

二次性頭痛とは

二次性頭痛は、脳血管障害や感染症、腫瘍などが原因で発生する頭痛です。
以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい頭痛
  • 発熱、意識障害、けいれんを伴う頭痛
  • 首の硬直や視力障害がある頭痛

二次性頭痛は命に関わる可能性があるため、専門的な診断と治療が必要です。

当院での対応

当院では、丁寧な問診と診察のもと、必要に応じて以下の対応を行っています。

  • 協力医療機関と連携した迅速なMRIやCTなどの画像検査
  • 一次性頭痛に対する薬物療法(例:トリプタン系薬剤、抗CGRP抗体製剤など)
  • 二次性頭痛の早期診断と専門病院への迅速な紹介

患者さま一人ひとりの症状に合わせた最適な治療プランを提供いたします。

【頭痛】よくあるご質問(FAQ)

頭痛は何科に行けばいいですか?

結論:反復する頭痛突発の強い頭痛脳神経内科への受診をお勧めします。

「初発・最強・いつもと違う」頭痛や神経症状(片側の脱力、ろれつ困難、意識障害)があれば早急に受診してください。

また、頭痛のため日常生活に支障がある場合にも早めにご相談ください。

当院の対応:吉祥寺駅徒歩1分。中央線・井の頭線からアクセス良好です。

40代以降に初めて強い頭痛が出たら受診すべきですか?

結論:受診を推奨します。頭痛歴が乏しい年代での初発の強い頭痛は鑑別が重要です。

当院の対応:診察・採血・神経所見の評価、必要に応じて画像検査を連携医療機関で迅速に手配します。

片頭痛と緊張型頭痛の違いは?

結論:片頭痛は拍動性吐き気・光過敏閃輝暗点などの前兆を伴うことが多いです。緊張型頭痛は締め付け感が持続する傾向です。

受診の目安:月数回以上の反復や日常生活の支障があれば受診を推奨します。

当院の対応:急性期薬(例:トリプタンやアセトアミノフェンなど)と予防療法(例:内服や抗CGRP抗体)の適否を評価し、誘因管理と内服・注射治療を行います。

MRI・CTは当日撮れますか?

結論:必要性がある場合当日〜数日内の実施を目標に連携医療機関で手配します(混雑により変動)。

受診の目安:危険サインや神経所見の変化、頭痛の性質の急変がある場合は速やかな画像検査を検討します。

当院の対応:診察でMRI/CTの適否を判断し、最短の日程での検査を提案いたします。

抗CGRP抗体など最新治療は受けられますか?

結論:既存治療で効果不十分な片頭痛で、抗CGRP関連治療が適応であれば当院で治療いたします。

受診の目安:発作頻度が高い、急性期薬が効きにくい、薬剤過使用が疑われる場合はご相談ください。

当院の対応:適応・安全性・費用を説明し、保険適用の範囲で可否を確認します。

抗CGRP抗体治療が高価であるため、代替の治療はありますか?

結論:当院では、片頭痛のリスクに応じて、エビデンスに基づいた内服治療などを提供しています。

受診の目安:片頭痛のリスクを評価したい、抗CGRP抗体以外の治療を受けたい場合にもご相談ください。

当院の対応:採血などで片頭痛のリスクを評価し、栄養指導や内服による予防治療を提案します。

予防薬はいつから始めるべきですか?

結論:月4回以上の発作日常生活の支障急性期薬の頻回使用があれば予防療法の開始を検討します。

受診の目安:仕事・家事・育児に影響が出ている場合は早めにご相談ください。

当院の対応:リスクファクター・併存疾患・ライフスタイルに合わせて薬剤選択を提案します。

補足:予防薬の効果判定には数週間〜数か月の経過観察が必要です。

薬の飲み過ぎで頭痛が悪化することはありますか?

結論:薬剤乱用頭痛(MOH)に注意が必要です。

受診の目安:市販鎮痛薬やトリプタンなどの使用が月10日以上に及ぶ場合は、薬物乱用頭痛になっている可能性があり、受診をお勧めします。

当院の対応:予防療法を行いながら、計画的な減量・置換を提案します。

補足:自己判断での急な中止は悪化することがあるため、医師と計画を立てて進めます。

睡眠時無呼吸と朝の頭痛には関係がありますか?

結論:睡眠時無呼吸朝の頭痛の原因になり得ます。

受診の目安:いびき、日中の強い眠気、肥満、血圧高値を伴う方は評価をおすすめします。

当院の対応:自宅での簡易検査や精密検査を経て、必要に応じてCPAPなどを提案します。

補足:睡眠の質改善は頭痛頻度の低減にも寄与します。